今月のことば「初参式」

保育所の事務室で「もう木曜日か!早いなあ」と言うと、職員から「まだ木曜日だよ。
明日も仕事、仕事」と叱られた。月日の経つのが早いと感じるのは年寄りだけか?

先日、従兄弟の孫の初参式を頼まれた。

初参式とは、仏の子として生まれ、育ち、これからの人生を、み仏のお慈悲に包まれて生きて行けるよう、
人生の出発にあたり、その誕生をみほとけさまにご報告する式である。

西光寺で花まつりに合わせて初参式を行っていたのはもう二十数年以上前のことである。

先日の初参式では、子どもさんに子供用お念珠と式章を渡し、
三帰依文を唱和。お勤め、お焼香、表白。そして合掌人形等の記念品をお渡しし、色紙に手形を押して終了。

三帰依文にある「人身受け難し、今すでに受く。

仏法聞き難し、今すでに聞く」数限りない命の中で、人間として生まれてきた。

その中で仏法を聞ける地に生まれてきたことはさらに難い。

はかり知れないご縁があって人間として仏法の聞ける地に生まれてきたことは誠に有難い、おめでたい事である。

この得難い環境の中で小さな命が、家族と共に、お念仏の教えを人生の拠りどころとして健やかに育つことを願っている。

2021年7月

西光寺では門信徒向けの行事案内、仏典物語等を掲載した寺報「慈光」を発行しております。
寄稿もお待ちしております。発送いたしますので、お申し出ください。