今月のことば「お涅槃(ねはん)」

お涅槃(ねはん)
二月十四日はバレンタインデーとしてよく知られ、チョコレートが行き来していますが、翌日の十五日を知っている人は少ない。
寂しい事です。

二月十五日は、お釈迎さまがお亡くなりになられた日、お涅槃です。

お釈迦さまのご生涯は、一所不住といって、雨季の三か月以各地外は一ヶ所に滞在せず、信者の招きに応じ、また足のもむくままに旅をし、その折に様々な場所でいろんな人々相手に、み教えを説かれるご日常でした。
お悟りを開かれてから四十五年間、各地を旅してみ教えを弘められたお釈迦さまはパーヴァー村の鍛冶屋のチュンダが所有するマンゴー林におりになりました。

お釈迦さまが自分のマンゴー林に来られたことを聞き、大変喜んだチュンダは、翌日の食事にご招待しました。

その食事の中にキノコ料理が混じっており、それがお釈迦さまのお身体によくなかったようで、激しい下痢と痛みに苦しれました。
苦しみに耐えなが旅を続けられ、やがてクシナルラの町の近くの森にお入りになりました。
サーラの木の間(沙双樹)に衣を敷き、そこに右脇したにして横たわられました。

お釈迦さまは弟子の阿難にかって、次のようなお話をさました。
「阿難よ、私はもう老い朽ち、今や八十歳になった。私の身体は古ぼけた車のようにガタガタになってしまった。しかし精神の力で、私の心は楽しい」
「これからも、自らを灯(ともしび)とし、自らをたよりとして他人をたよりとせず、法を灯とし、法をよりどころとして、他のものをよりどころにすることなかれ」
「阿難よ、今でも、また私の死後でも、自らを灯とし法を灯とする者は、最高の境地に入るであろう(自灯明・法灯明)」

やがてお釈迦さまは瞑想に入り、その瞑想は深まり、夜が更けて遂に生命を終えられました。
これを完全な涅槃(さとり)という意味で般涅槃(はつねはん)、あるいは大般涅槃(だいはつねはん)と申します。

お釈迦さまが生命を終えられたとき、阿難をはじめとする大勢の人々は声をあげて哭き、森の動物たちも悲しみ、天地は大きく揺れ動いたと伝えられています。

今から二千五百年も昔のことですが、その日、二月十五日をお涅槃の日、涅槃会として法要や
行事を勤めています。

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